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御挨拶


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「ふじのくに」静岡県はその名の通り富士山があり、また駿河湾をはじめとする自然が豊かで風光明媚な県です。自然の恵みである山海の幸や温泉、更に世界遺産「富士山—信仰の対象と芸術の源泉」は本県の自慢ですが、その自然は、プレートのせめぎ合いの結果できたことはご存知の通りです。その産物を利用して上記のような文化的・産業的価値を生み出しつつも、もう一つの産物である駿河・南海トラフと相模トラフ沿いで発生する巨大地震・大津波や富士山噴火などのリスクと共生していることは、本県の大きな特徴です。そこで「地震予知」部門は3年前の設置以来、本県のリスク軽減のために将来の地殻変動へ見通しをつけるという目的を持って、地震予知を目指す幅広い分野の研究を行ってきました。

今年度から本部門に鴨川仁先生が着任され、地震予知研究に加え、富士山や大津波の最新研究が今まで以上に進められる体制となりました。最新研究を実施している部門だからこそできる、防災施策への提言や防災知識の普及をますます進めていきます。例えば、将来の静岡県を担う県立大生に対する授業や、県民向けの社会教育では、最新の知見に基づき自然現象を正しく理解できる学生や県民が一人でも多くなることが災害軽減の基本と考えて、その正しい理解を如何に防災へ活用するかを伝えていきます。

巨大地震・大津波や富士山噴火などのリスクとうまく付き合うための学術的基盤づくりを通して、静岡県の更なる発展に貢献する所存ですので、何卒一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2019年4月8日

地震予知部門総括 特任准教授 楠城一嘉